世界経済への長期投資は参加した人みんなが利益を得ることができます!
確定拠出年金では主に投資信託を活用して株式や債券への投資を間接的にしていきます。 運用経験が乏しい方は値段が上がったり下がったりする金融商品への投資に不安を感じることもあるでしょう。 確かに短期的に売買差益を求めるような株式の取引では損をしてしまう可能性も高いです。 それゆえに株式投資はハイリターン・ハイリスクと言われています。 けれども、老後資金準備のように長い時間をかけて資産形成をする場合は、そのような短期の売買を繰り返すわけではありません。 少子高齢化が進む日本ではピンとこないかもしれませんが、世界の人口は増え続けています。 人口は経済成長のベースです。 世界の人口が増えれば世界の経済は拡大していきます。 今回は誰もが勝てるプラスサムについてお伝えします。

ゼロサムとプラスサムとは?

ゼロサムやマイナスサムのサムゲームは応用数学に出てくるゲーム理論です。 利害の総和によってプラス、ゼロ、マイナスに分類します。

ゼロサムゲーム

参加者全体の利益と損失の合計がゼロになるものをいいます。 FXトレードなどが当てはまります。 価値の上がる通貨があれば、必ず価値の下がる通貨が存在します。 世界中の通貨の価値は常に合計プラスマイナスゼロとなっているため、FXはゼロサムゲームであると言えます。 つまり、誰かが儲けた場合、別の誰かがその分損をしていることになります。

マイナスサムゲーム

マイナスサムは参加者全体の利益と損失の合計はゼロなのですが、参加者への還元率が100%にならないものをいいます。 競馬やパチンコなどのギャンブルがマイナスサムになります。 ギャンブルは胴元がテラ銭を取るため、期待値はマイナスです。

プラスサムゲーム

参加者全体の利益と損失の合計がプラスになるものをいいます。 人口の増加でパイが増えていく世界経済に投資することは長期的に見ればプラスサムといえます。 プラスサム投資では誰かが儲かっても誰かが損をするということはありません。 参加者全員が利益を得ることができるのです。

確定拠出年金の投資方法はプラスサムそのもの

少子高齢化が進む日本の株式のように長期でも縮小する資産もあります。 けれども、地球上の金融市場全体を長期的に見渡せば、世界経済のパイは拡大を続けています。 短期的には上がったり下がったりしながら全体的には右肩上がりに成長しています。 具体的には投資信託を活用して全世界の資産に分散投資をすれば、時間さえかければ誰もが経済成長の恩恵を受けることができるのです。 時にはリーマンショックのような暴落もあるでしょう。 短期的な暴落も織り込みながら経済は成長していくのです。 主に掛金を投資信託で長期に運用する確定拠出年金の運用はまさにこのプラスサムそのものです。 このことが理解できていれば、元本保証でない運用に過剰に不安を持つことなく運用していけるのではないでしょうか。 今後の長期的な世界の経済成長が信じられるなら、確定拠出年金で節税しながら老後資産を準備しましょう。


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ファイナンシャルプランナー 松田 聡子
この記事を書いた人
松田聡子

【経歴】明治大学法学部卒。金融系ソフトウェア開発、国内生保を経て2007年に独立系FPとして開業。企業型確定拠出年金の講師、個人向け相談全般に従事。現在はFP業務に加え、金融ライターとしても活動中。
【保有資格】日本FP協会認定CFP® DCアドバイザー 証券外務員二種


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