国民健康保険の保険料が高いと思ったら考えたい国保組合という選択肢
サラリーマンから個人事業主になって国民健康保険(国保)に入ると保険料が高くて驚く方が多いですね。 国民健康保険は市区町村ごとに保険料が決められています。 東京都で年収800万円の40歳以上59歳以下の独身者の場合、月の保険料が平均48,756円、年なら585,073円です。 年間60万円近い保険料! 最高額はなんと月額8万円、年なら96万円です。 こんなに払うなら国保に入らずに全額自己負担のほうがよかったりして、と思います。 しかも多く保険料を支払っても給付は同じという不満もあります。 実は、国保の事業を運営しているのは市区町村だけでなく「国保組合」という団体もあります。 今回は、もうひとつの国保、国保組合についてお伝えします。

国民健康保険組合(国保組合)とは?

国保組合とは、国民健康保険法に基づき設立された医療保険者です。 同じ事業や業務に従事している300人以上の人で構成されています。 国民健康保険組合は、職種や地域によって加入できる人が限定されています。 代表的な職種は医師や歯科医師ですが、それ以外の業種にも国保組合があります。 ご自分に加入できそうな国保組合があるかは以下のリンクから確認してみてください。 国保組合へのリンク

国民健康保険組合(国保組合)と国民健康保険の違い

国民健康保険の保険料は前年度の年収によって決まります。 これに対し、ほとんどの国保組合が収入に関係なく保険料が定額になっています(多くの場合月額2万円前後)。 ある程度の収入のある人なら、国保組合の保険料が国保の半額以下くらいになると考えられます。 この金銭的メリットは国保組合の大きな魅力です。 また、組合によっては保養施設を利用できたり、がん検診が無料で受けられるなどの特典があります。

問題は加入できる国保組合があるかどうか

国民健康保険の保険料が高いことに悩む個人事業主からすると、できれば加入したい国保組合。 では、あなたが加入できる国保組合はあるでしょうか? 現在、新たな国保組合を設立することはできませんので、既存の国保組合の中であなたが加入資格を満たせるものを探してみましょう。 例えば、フリーランスの映像クリエイターの方なら文芸美術健康保険組合に加入できると思います(詳しい加入資格は文芸美術健康保険組合のホームページでご確認ください)。 文芸美術健康保険組合に加入するためには組合に加盟するクリエイターの各団体に加入する必要があります。 例えば、日本ネットクリエイター協会などです。 その場合、各団体の会費もかかりますので、そのあたりも必ず確認してご検討ください。 文芸美術健康保険組合のホームページ 日本ネットクリエイター協会のホームページ


ファイナンシャルプランナー 松田 聡子
この記事を書いた人
松田聡子

【経歴】明治大学法学部卒。金融系ソフトウェア開発、国内生保を経て2007年に独立系FPとして開業。企業型確定拠出年金の講師、個人向け相談全般に従事。現在はFP業務に加え、金融ライターとしても活動中。
【保有資格】日本FP協会認定CFP® DCアドバイザー 証券外務員二種


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