子どもの頃、「緋文字」で有名なナサニエル・ホーソンの「金の好きな王様」という本を読みました。
金が好きで触れるものすべてを金に変える力を身につけた王様が金より大切なものに気がつくというお話です。
果てしない物欲を戒める内容でしたが、今も昔も金の輝きは多くの人を魅了しています。
最近はマイナス金利の影響もあり、金融機関に預けていたお金の一部を安全な資産とされる「金」に組み替える人が増えています。
金には他の資産にはない金ならではの特色があります。
今回は今どきの金保有の魅力についてお伝えします。
金はただの金属ではない
ヨーロッパでは国同士が地続きであったため、戦争が繰り返されていました。
敗戦となれば自国通貨は紙くずに変わり、土地も略奪されてしまいます。
時には着のみ着のままで国境を超えることもありました。
そんなとき金を身につけていれば、どこへ逃れても公正な価格で換金することができました。
金は世界共通の通貨のような役割を果たしてきました。
金は変質しにくいため価値が損なわれないこと、指輪やネックレスにして身につけられることが主な理由です。
ヨーロッパの人々はそのため、子孫にも金を身につけさせるように教育してきました。
金を保有するメリット
金を保有しても、利息や配当が付くわけではありません。
資産運用の本筋は株式や債券であり、金は補助的な役割がふさわしいといえます。
金の主な強みは以下の通りです。
- どれだけ保有しても固定資産税がかからない
- 売りたいときにすぐ売れる
- 小分けにできる
- 値動きはあっても価値がゼロになることはない
- インフレに強い
これらの特長から、金は守りに強い資産だということがわかります。
資産の一定の割合で金を保有してリスクヘッジを図るのに向いています。
最近では相続対策にも有効だと考えられています。
日本の場合、不動産を相続する場合が多いですが、分割しにくい・売却しにくい・価値が下がるなどの弱点をはらんでいます。
金にはその弱点がありません。
相続時や贈与時には、時価で課税対象となる
長い目で見ると今後の日本はインフレになる可能性が高いと思います。
そうなった場合、預貯金の一定部分を金に換えておけば資産の目減りを防ぐことができます。
相続が発生した場合、金は死亡した日の時価(小売価格)で評価されます。
贈与の場合も贈与時の金の時価が評価額となります。
相続税が課税される場合は、生前から金貨を非課税枠で贈与をすることをお勧めします。
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ファイナンシャルプランナー
松田 聡子
【経歴】明治大学法学部卒。金融系ソフトウェア開発、国内生保を経て2007年に独立系FPとして開業。企業型確定拠出年金の講師、個人向け相談全般に従事。現在はFP業務に加え、金融ライターとしても活動中。
【保有資格】日本FP協会認定CFP® DCアドバイザー 証券外務員二種
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