企業の募集方法と個人の仕事探しの方法
求人広告の株式会社アイデムが発表している「平成28年版 パートタイマー白書」によると、パート・アルバイトを雇用している企業に、どのような情報媒体や方法で募集しているのかを聞いたところ、トップは「職業安定所(ハローワーク)」で67.7%。以下、「自社のホームページ」52.6%、「インターネットの求人検索サイト」44.0%「従業員等の紹介」38.7%、「人材紹介会社からの紹介」38.4%と続きます。 それらのなかで最も有効だと思う募集方法を聞いたところ、「職業安定所(ハローワーク)」30.0%、「インターネットの求人検索サイト」18.0%、「人材紹介会社からの紹介」16.9%の順となりました。 これに対し、個人がパート・アルバイトに仕事探しの際、どのような情報媒体・方法を利用するか聞いたところ、最も多かったのは「インターネットの求人検索サイト」48.3%で、次いで「求人情報誌(フリーペーパー等)」39.3%、「職業安定所(ハローワーク)」30.3%の順となりました。 企業の採用活動と個人の求職活動に差が出た結果となりました。 実は、個人の求職活動では正社員とパート・アルバイトで異なる結果が出ており、そのあたりを企業が認識していないのではないかと思います。 こうした求職活動の変化は消費行動の変化にも似ています。 なので、応募者や採用に至った人にどのような方法で仕事探しをしたかをリサーチしてみるのもいい方法ではないでしょうか。効率よく希望の人材を発見する方法
そして、見落としがちですが中小企業こそ従業員や取引先からの紹介をもっと活用すべきだと思います。 私自身の経験をご紹介します。 私は子どもの学童保育の保護者会長をしていたことがあり、指導員さんの求人活動の責任者でした。 ご存じないと思いますが、学童保育の指導員は待遇もよくなくて、割の悪い仕事です。 ですから、ひとたび欠員が出るとその補充は大変でした。 主にハローワークと求人情報誌を活用しましたが、タイミングが悪いと本当に応募者が来ないのです。 そんな時はとにかくいろいろな人に紹介をお願いしました。 既に働いている指導員さんにお願いすれば同じような属性の人を紹介してもらえる可能性が高くなります。 それ以外にも、学童の仕事内容を丁寧に説明して心当たりの人を紹介してもらいました。 これでピンチを切り抜けられたし、紹介で採用した指導員さんが長く働いてくれました。 また、仕事のお付き合いでも時々、従業員さんの紹介を頼まれました。 「あなたと同じようなきちんとした家庭の主婦を紹介して」などと言われ、仕事を探しているママ友を紹介したりしました。 双方に喜んでもらうため、非常に神経を使いました。 そのせいか、採用になった人はみな長く働いてくれています。 紹介のいいところは、企業が求める人材と紹介される人のミスマッチが少ないことだと思います。 簡単なことではありませんが、うまくいけば会社にとってのメリットは大きいので是非チャレンジしてみてください。 ファイナンシャルプランナー 松田 聡子この記事を書いた人
【経歴】明治大学法学部卒。金融系ソフトウェア開発、国内生保を経て2007年に独立系FPとして開業。企業型確定拠出年金の講師、個人向け相談全般に従事。現在はFP業務に加え、金融ライターとしても活動中。
【保有資格】日本FP協会認定CFP® DCアドバイザー 証券外務員二種
群馬FP事務所では、中小企業経営者・自営業・フリーランスのライフプラン、資産運用、相続事業承継、保険見直し、確定拠出年金導入などの相談をお受けしております。
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